インド出張での想い出(1990~)-22-①
1991.4.25
案の定列車は2時間遅れで出発。
通路をはさんで向こう側にいかにも金持ち風の紳士あり。インド人にしては珍しく電動歯ブラシで歯を磨いている。横には付き添いの男性1名が面倒を見ている。何と腰にピストルを持っているではないか。
同乗したJ氏に聞くと、何と前の外務大臣とのこと。まさかこんなところで係る要人と会えるとは思わなかった。名前はV.C.Shuklaとのことにて、列車が停まる毎に陳情団であろうか、彼に面会を求める人間が列車に乗り込んで来る。
現在総選挙の時期であるせいか、各地を回っているのだろう。列車はBilaspurの駅に到着。到着と同時にホームには多くの人が出迎え同時にシュプレヒコールの声あり。ホームは人、人、人で一杯。
彼が降りると花輪を彼に掛けるべく多くの人が彼の横に立ち、彼は身動きが出来ない状態なり。彼の警護(私設警官とのこと)の付き人は彼のスーツケース等の荷物を抱え下車。
何かあっても警護は直ぐに対応出来ないであろう。暗殺だって可能だろうと思われる。目の前で見ていて恐ろしくなる。彼が降りて集団が遠のくと急に静かになる。
