インドで経験の2大変化③-4
リライアンス創業者である父親亡き後、二人の息子が共同で事業を展開しましたが、その後お互いの意見対立で各々の事業を展開し始めました。
弟のアニールは派手好きで堅実派の兄のムケッシュとは性格がだいぶ異なりました。アニールは女優と結婚したり、目先の新事業に進出し失敗したりと、兄弟間の差が大巾に拡大し、一時期は破産に近い状況となりました。
実は、二人が共同経営者で事業展開している時、私は仕事でアニールと会ったことがあります。
インドで最大手の建設・エンジニアリング会社として有名なラーソンアンドタブロー(通称L&T)があり、日本で言えば三菱重工のような会社です。当時リライアンスとL&Tが共同である巨大プロジェクトの計画があり、私がサラリーマン時代勤めていた会社も関係していたので、事前に挨拶した方がいいだろうと考え、ムケッシュとアポイントを取り社長と一緒にボンベイ中心部ナリマンポイントのリライアンス本社を訪問。
ところが、直前になり急用が出来たとの理由で会談が急遽キャンセルとなり大慌て。これがインドかと落胆したものです。
わざわざ社長を連れて日本から来て、何とかせねばと関係先と交渉し共同経営者的存在だった弟のアニールと会うことが出来ました。15分程の短時間でしたが、なかなか感じのいい紳士でした。
驚いたのは、彼の名刺は表が英語で、裏が日本語。裏面には日本語で専務取締役と記されていました。今でも名刺を記念に保管しています。
