インド出張での想い出(1990~)-78-②

2001.10.17

トリバンドラムの朝、近くを散歩。雨上がりの道を歩くのは快適。Pさんの姉の家で朝食を取る為出かける。小一時間ほどかかるドライブ。ドライバーの横に昨日から座っていたのは彼女の息子であること本日分かる。彼女のご主人と3人で出迎えてくれる。彼女の手料理の朝食はうまかった。チキンカレー、ライスで作ったパンケーキ風のもの、蒸しバナナ(サツマイモの味そっくり)、バナナ菓子どれもうまかった。家の周りにはハーブ、パパイヤ、ココナッツ等豊富に揃っている。姉の笑顔もなかなかいい。刺繍や絵も出来るとのことで作品の一部を見せてくれた。

その後小麦粉工場に連れていってもらい見学。現在小麦粉はインド政府の指導で輸出出来ないが、これは生産が充分でなかった過去の時代の政策であるので、現在業界団体が輸出を認めてくれと陳情しているとの由。近々解禁になる予定。Pさんから、日本のインドレストランに卸したらどうかと提案あり。検討の余地あり。インドの食習慣でプロセス上3種類の粉の生産をしている。一番木目の細かい粉をもらう。この工場はケララで一番大きな工場で100T/D規模。近くにオーナーの家に象がいるので見せてくれるとのことで連れて行ってくれる。家の横に大きな敷地があり、鎖で繋がれた小象がいた。バナナをもらい小象に上げる。値段はRs600,000.とのことで金持ちだなと改めて感心。

その後Pさんの実家に行き、暫く田舎の風景を楽しむ。田園風景が広がり、ココナッツとの調和が素晴らしい。電気が通じたのが20年ほど前。彼のお母さん、長男夫婦、子供二人で出迎えてくれた。昼食をご馳走になり出発。お兄さんの土地にたくさんなっているココナッツを取ってくれ、目の前で割ってくれる。うまかった。その後カシューナッツの工場へ。初めてカシュー工場へ行ったが、結構面白かった。先ずカシューから防水等で船底に塗る油を取り、その後大勢の女性が手作業でカシューの殻を取り除き、サイズ毎に選り分けていた。最後に熟練の女性が最終選別を行い出荷される。途中の工程で、取り出したカシューの外皮を取る為、90度のスチームを加える大きな設備あり。正に労働集約型作業で、この工場も500人ほどの女性がいた。日当はRs100にて、彼女達を待ちうけ、工場の正門には魚売りが待ち構えていた。工場の人が、「だんなが酒を飲む前に金を有効に使うシステムだよ」と言っていた。尚、カシューの生産は中国、ベトナムも生産開始し相当に競争力ありとのこと。工場の責任者に注文のミニマムを聞くと、20フィートコンテナーで16MT相当。これはポンド当り20セントなので$70,000.になるとの由。

その後車で一路水の都Allepyへ。途中マッサージパーラーがたくさん並んだ小屋があるビーチに立ち寄る。結局4時間ほどのドライブ。雨季のせいか道のあちらこちらに穴が開いてかなり時間が掛かった。

2001.10.18

朝方から雨。Pさんの薦めでボート遊びをすることになる。2時間でRs150は安い。運転手を含めて3人で楽しむ。空は晴れて来て絶好のボート日和。車でボート迄行き10数人乗りの小型ボートで出発。ボートの天井に座り景色を楽しむ。水路がいたるところに張り巡らしてあり、住民の足はボート。学校も水際にあり、子供達があちこちで学校行きのボートを待っている姿が見受けられる。24時間貸切の設備の整った船もあり。やしの葉でおおった天井にはソーラーが付いている。オフシーズンはこれがRs4,000.、ピーク時(11~12月)がRs7,000.とのこと。一度試してみたいものだ。ホテル戻るとPさんの兄とその友人が待っていた。4人でアレピーの特産であるパームワイヤーの工場を見学。その概要以下の通り。

 1)ココナッツの中身を包む殻を90日間水につけていると、中の繊維がじわっと出て来る。これを取り出し色々な製品に加工するもの。最初の繊維を取り出す工程は大変なもので、取り出す際強烈な匂いが            出て、普通のインド人も吐いてしまうくらいとのこと。

 2)全く労働集約事業で、最初に見た工場では旧式の大きな機織機でマットを編んでいた。この工場で作られていたそれ以外の主な製品はロープ。とても強いとのこと。

 3)マニュアルの方が機械よりも優れて製品が出来ると工場関係者が話していた。価格はマニュアルの方が機械よりも25%ほど上とのこと。

 4)次に輸出専門の会社を訪問。ISOも取得して設備も洗練されている。オーナーのJ氏にも会え日本向けにはジュートがいいのでは話していた。日本は特に表面がスムースでなければならないので輸出のチャンスは他の国に比べれば低いと話していた。過去に何度か日本向けの輸出案件はあったとのこと。

 5)木製のマットも新製品としてあり。

 6)注文のミニマムとしては、20フィートコンテナーでFOB$25,000.相当。

 7)ジュートマット(20fx30f)で$4は少々高すぎる。

 8)日本のコタツマットの話をした。

昼は道沿いにあるローカルのレストランで取る。先ずビール。レストランとは離れたアルコール専門の場所に行き飲む。Pさんのお兄さんはよく飲む。医者にてなるほど顔もインテリぽい顔をしている。その後ビユフェスタイルの昼食。インド料理を手で食べる。Pさんとそのお兄さんは皿を最後迄手ですくい皿がぴかぴかになる迄きれいに食べていた。Pさんがお父さんを亡くしたのが3才。お母さんと共に家族一同苦労したのであろう。

その後車に乗り一路コッチンヘ。ホテルは中心街のMGロード(マハトマガンジーの意味)を少し外れたとことにあるインターナショナルホテル。MGロードはたくさんの店がありとても賑やかなところ。チェックイン後皆でマリンドライブ迄行き夜の景色を楽しむ。ホテルに戻りお兄さん達と別れる。彼らは車で2時間ほどかけ帰る。色々ありがとう。休み迄取ってくれ世話してくれて本当に感謝したい。何とか彼らもハッピーにして上げたい。彼は外国からも患者が来る大きな病院の医者で、上の息子が障害児の為中東等の給料の高い地域での職を断り息子の面倒を見ているとのこと。下の子(男の子)も上の兄の面倒を見れる様になったよと笑っていた。

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